- 制作:ALICE SOFT
- プレイ時間の目安:20~30時間
- 総合評価:★★★★☆
▼ 目次
イブニクルのコンセプト・概要
- 広大な世界をワクワクドキドキ探索しながら冒険するRPGの部分
- 主人公が強くなれば嫁が増えるラノベ的な部分
- その分だけHシーンも増えるというエロゲの部分
などを、同時に十分楽しめるというのがこのイブニクルという作品のコンセプトです。
(イブニクル オープニングムービー)
エロゲでありながらRPGの要素が強いため、このジャンルがあまり得意じゃない方にも遊べるように、一周プレイするだけでも十分楽しめるようにしてあります。
イブニクルののゲームの特徴・売りにしてる部分
イブニクルの売りはなんと言ってもRPGの部分だと思います。
3Dで構成されたフィールドは、用意された踏破率からも分かるように、探索してくれと言わんばかりの広大さがあります。
そして、ストーリー部分も、一切手を抜いていないボリュームと濃厚さがあり、RPGとしては完璧です。
このゲームのRPG部分はおまけではありません。
(イブニクル ティザームービー)
さらに、原画に八重樫南氏を起用しているのもこのゲームの売りの1つです。世界観にぴったり合った彼の絵はこのゲームに欠かせない要素でもあります。
イブニクルのシナリオについての評価
RPGとしてのシナリオは王道そのもの。
主人公や各ヒロインの成長を中心に、裏切りあり、どんでん返しありと、飽きさせない作りになっていて全体的に悪くはないです。
また、登場する人物達は敵味方共に癖の強い者達ばかりで、物語の各シーンを盛り上げてくれます。
ストーリーの進行もエリアごとにテーマが分かれており、テンポ良く進行していきますし、散りばめられた謎もほとんどがゲーム中で綺麗に紐解かれているため、クリア後はすっきりしました。
それと、主人公の最初の旅の目的が「複数の妻を娶ることができるようになるため騎士を目指す」という設定なので、ストーリーが進むごとに雪だるま式に妻が増えていきます。
エロゲとしては、そんな彼女らとのイチャらぶがメインのエロとなっており、RPGとしてのストーリーを害さないように上手くまとめられています。
ただ、いくつかの要所で、ダークでグロテスクなシーンも挿入されており、ストーリーと深く関係しているので避けられないため、グロが苦手な人は注意したほうがいいかもしれません。
イブニクルの面白かった点・良かった点
フィールドをウロウロと探索するのはRPGの醍醐味の1つですが、それはもちろんこのゲームでも楽しめます。
何があるのかわからないワクワク感はやはり楽しかったです。
スキルの組み方に多様性があったことと、大怪獣という強敵が用意されていたことで、戦闘がただの作業にならなかったのも高ポイントでした。
ストーリーも燃える展開が結構あり、イベントで各キャラが生き生きと絡み合っていたのも◎でした。
愛着がわく可愛いキャラのエロシーンが良いのは言うまでもありません。
イブニクルの不満だった点・問題点・難しかった点
面白かった点であげたフィールド探索ですが、ワクワク感を100%生かしきれていなかったのが残念な点です。
百景や大怪獣を配置することで広大なフィールドを生かそうとしていたのでしょうが、これらを見つけ、攻略してもあまり達成感が湧きませんでした。
多くの人にゲームをクリアして貰いたいという姿勢はわかるが、ゲームのクリアを阻害しないサブクエスト要素をが足りないのは残念に思う。
エロゲーとして不満を述べるなら、妻が沢山いるのにお互いに絡ませた複数Hが少なかったのが勿体無い。
家でのイベントは、各キャラの選択の他に家族という選択肢が欲しかった。
イブニクルの全体的な感想
- 広大なフィールド
- 戦う各3Dキャラ達
- エロ
面白い点も残念な点もあったこのイブニクルという作品。
プレイヤーの中にはエロゲーにRPGなんていらないと思う人もいると思います。
だが、多様性や発展がなければ衰退していくのが世の常です。
その部分で、このイブニクルがプレイヤーに見せてくれた可能性は少なくはないのではと思いました。
確かに、昨今の一般のゲームに比べれば間違いなく技術的に大きな差があるでしょう。
開発資金や、導入される人の量に大きな隔たりがあるのですから当然といえば当然かもしれません。
それでも、いつかAliceSoftが、オープンワールドのRPGや、VRに対応したリアルなARPGのエロゲを作ってくれるのではないかと私はこのゲームをして期待してしまいます。
そして、そんな可能性をチラリと見せてくれたこのゲームに私は感謝したいです。