ナツウソ

  • 制作:campus
  • プレイ時間の目安:10時間
  • 総合評価:★★★★☆

ナツウソのコンセプト・概要

  1. ハル
  2. ナツ
  3. アキ
  4. フユ

と4部作に分かれているウソシリーズのナツ編というのがこのナツウソ。

しかし、続き物というわけでも無く、ハル編をしていないからと言ってナツウソのプレイやシナリオの解釈に何か影響があることも無く、他の作品とは同じ世界観の別の物語。

という位置付けになっています。

なので、ナウウソだけをプレイしても問題なく楽しめます。

ナツ編ではヒロイン和泉葵に焦点を当てていて、彼女と共にシナリオが進行し親密になる物語になっており、主人公が抱えたウソと彼女のウソを主体としたウソがとても重要な要素になっている作品です。

ナツウソの特徴・売りにしてる部分

このゲームが売りにしているのはイチャラブ系という所と、ブランド物と同じようなクオリティなのにかなりの低価格という所です。

更に、短時間で終わりまで見ることが出来るようにもなっており、エロゲ初心者や、あっさりとしたエロゲをプレイしたい人にかなりおすすめです。

他のヒロイン達も登場しますが、基本的には葵一筋というシナリオでもあるので、昨今珍しい純粋なイチャラブエロゲで、その道の需要にはピッタリハマるがこのゲームの大きな特徴にもなっています。

ナツウソのシナリオについての評価

シナリオは基本的に一本道になっており、ただ葵と主人公とのウソを絡めた甘い物語になっています。

主人公が少し鈍感さがある(ちょい前のラノベ主人公の定番?)なので、それを苦手と感じる人はいるかと思われますが、その後は主人公も格好良い所を見せてくれるので気にならなくなります。

さらに、ウソを絡めたファンタジックな物語にエロゲ特有のシナリオの粗や矛盾なども無く、不快感を感じること無くプレイする事が可能なのが素晴らしいです。

また、1日で終われるほど短く、良い感じに終われるのも高評価です。

ナツウソの面白かった点・良かった点

良かった点は

  • シナリオの王道さと気持ち良く読めるという点
  • グラフィックのクオリティの高さ
  • 音楽の心地よさ

です。

グラフィックはこの値段でこのクオリティかと思えるくらい綺麗で、背景やシステム周りのデザインなどもきちんとしているのも好印象でした。

倍近い値段で作画崩壊したエロゲなどもあったりする中では、値段を考えたら買って損は全くない作品です。

音楽は終始心地良い音楽ばかりであり、イヤホンを長時間していても耳が痛くならないようになっています。

ボイスも低価格エロゲとは思えないくらいしっかりとしているので、声優ファンでも満足行くレベルです。

ナツウソの不満だった点・問題点・難しかった点

不満だった点は、ウソを絡めたシナリオがほんの少し少なめで、世界観がこの作品だけではやはりボヤッとしていた点です。

世界観を気に入り、この世界観について知りたいと思うとなるとやはり他のシリーズもプレイしなければいけないようです。


(アキウソ -The only neat thing to do- – オープニングムービー)

あと、葵の性格がテンプレなツンデレ的部分が目立ったのも少し心残りでした。

もう少しリアリティが欲しかったというか、女の子の心理がテンプレとズレていたら良かったなと思いました。

私は現実感が混じってる方が好きだからかもしれません。

「ガチで二次元っぽい女の子が好き」という人にとっては、むしろ好ましいと言えますね。

どちらにしても、この葵は葵でかなり可愛くて恋人にしたくなる感はあります。

ナツウソの全体的な感想

全体的には名作とまではいかないかもしれませんが、値段を考えると佳作という感じです。

グラフィックと音楽、更に声優目当てでイチャラブ物をプレイしたいとなると、普通におすすめできる作品です。

しかし、エロゲのガチユーザーからしたらシナリオはちょっと味気が無いようにも感じるかもしれません。

粗は無いが、ごく普通のイチャラブエロゲのシナリオなので、印象的なシーンも少ないです。

甘々なエッチシーンくらいしか印象的な所がない感じです。

でも、とにかく、最終的には葵が可愛くて好きになることは間違いなしです。ヒロインを好きになれないゲームじゃ楽しめないですからね。