乱れ雪月華 ~月夜の淫舞、狂気の契り~

  • 制作:Lass Lunatic
  • プレイ時間の目安:8時間
  • 総合評価:★★★☆☆

乱れ雪月華のコンセプト・概要

今なお細々と続いている忍者の流派、草壁家。そこの次期当主である素質の良い兄の鬼一視点の物語。

いきなり眠っていた鬼一が目覚めると、そこには見知らぬ女の子が2人。彼女たちは間宮という流派の一族であり、鬼一を操って間宮一族を復興させようとしていた。

満月は鬼一との間に子供を作り一族の復興を願っていたが、実は鬼一は子供が作れない身体であった。当主としての役割も果たせず、鬼一は狂っていく。

「乱れ雪月華 ~儚く散る細雪」では語られなかった鬼一の豹変理由を描いた作品。

乱れ雪月華の特徴・売りにしてる部分

ゲームの特徴は前作ではあまりしなかったアブノーマルプレイです。主人公が狂っていき、女の子達をアブノーマルなプレイで陵辱していきます。

もちろん純愛めいたプレイもありますが、後半は終始シリアスでほとんど無いのでアブノーマルな物が好きな人向けの作品になっています。

更に前作をもっと掘り下げてもおり、一族の謎も色々判明していきます。

しかし、前作を知らなくても大体はあらすじやモノローグなどで説明もされているので新規でも心配なく楽しめるのも特徴の1つです。

乱れ雪月華のシナリオについての評価

シナリオは可もなく不可も無くな物です。

そこまでがっつり重厚なストーリーという訳ではなく、かなりあっさりとしたシナリオになっています。

抜きゲー的な部分も多く、エロシーンの方が王道な感じで良いかもと思えなくも無いです。

前作のあらすじや説明もあるのでこの作品だけで完結も出来る親切設計はかなり評価高いです。

忍者の掟や間宮一族の話はもっと設定拘ってくれた方が良かったかなとはやはり思います。ファンタジーさが溢れていて没入感が感じられないのは残念です。

乱れ雪月華の面白かった点・良かった点

良かった点はキャラクターや原画。あと最近のエロゲにありがちな純愛やイチャラブ物と違う点も良かったです。

自分好みの女の子のイラストで、アブノーマルなプレイを出来るエロゲというのだけで満足点は高いです。

絵もかなり丁寧であり、エロシーンだけで無く普通の立ち絵もしっかり描かれていてプレイするのはそれだけで少し楽しかったです。

いわゆるハズレヒロインが少ないのも良かったです。

みんな絵ももちろん性格なども好みだったので不快感も無くて気分良く終われました。

乱れ雪月華の不満だった点・問題点・難しかった点

不満だった点は分岐ルートの少なさとシナリオの肉薄さでした。

シナリオはもう少し設定を拘って説明口調になりにくいようにしてくれるとありがたかったです。エロシーン以外は読み飛ばしたくなるのが多々ありました。

分岐ルートはかなり少ないのですが、少ないゆえに楽しみも少なくて展開が読めてしまうのも残念でした。

続編とはいえ、もう少しそこも分岐多めにして展開を沢山選べるようにして欲しかったなと思います。

キャラクターが良い分、分岐で違った一面ももう少し見たかったです。

乱れ雪月華の総合評価

全体的にはキャラクターとシリアスでアブノーマルなのが好きな人にはおすすめなゲームです。

特にキャラクターはかなり可愛くて好みだったので自分は満足度は高いです。

エロシーンはそこまで手抜きになっていなかったのも良かったです。

しかし、シナリオはやはり不服というか少しモヤモヤする部分は多々あったのでそこだけ残念でした。

個人的にはもっとシナリオとキャラクターの個性を更に引き出す要素を沢山出してくれたらなとは思います。