姉姉W催眠

  • 制作:姉姉W催眠
  • プレイ時間の目安:8時間
  • 総合評価:★★★★☆

姉姉W催眠のゲームのコンセプト・概要

将来を有望視されている兄、美しいセレブな嫁とその妹、そして高級な社宅暮らし。本作品の主人公である健児は、兄の家で居候のみで肩身の狭い思いをしていた。

しかし、兄や兄嫁の妹、近所のセレブ奥様達からは汚物扱いされ、潔癖な兄嫁には避けられている。

此処には、健児の居場所は何処にもない。

そんなどん底生活の中で、YAMIと名乗る人物が運営しているサイトを見付けた。

催眠アプリで催眠装置を仕掛けた部屋で、相手を催眠術で思いのままに出来る商品を売っている。

半信半疑で催眠装置を購入、使用してみると兄嫁にその効果が表れた。

これで、汚物扱いをしている兄や義姉達に報復する事が出来る。

ターゲットは、兄嫁とその妹。兄から全てを奪い取ってやる。

姉姉W催眠のゲームの特徴・売りにしてる部分

催眠術を使って、兄から嫁や義姉を寝取って全てを奪い取る、催眠術と寝取りが融合した作品です。

マインドコントロールで時間を掛けてゆっくりと精神を支配していきます。潔癖症な兄嫁には、「兄が好き」から「健児が好き」に刷り込んでいきます。

義姉に対しては身体を開発し、心はそのままにしてプライドを打ち砕きます。

そして最後には、性奴隷として調教し兄を破滅へと導きます。

どちらのヒロインも、本当の自分と催眠状態の自分の心が戦い、葛藤している心情が描かれています。

それが、本作品の一番の見所です。

姉姉W催眠のシナリオについての評価

シナリオに関しては、ほぼ満点に近いと思います。

ただ一点、プレイをして見ると分かるのですが、シナリオを書いている人物が別人であるというのが、もろに分かってしまう部分があるということです。

女性器や男性器を書いている部分とか、卑猥な表現を使っている部分で「あ、コレ別人物が書いてるな」などがカンの良い人なら分かります。

そういった部分は、修正ファイルを早めにアップロードして下さいと言いたいです。

たかがテキストでも、ゲームはテキストが命です。

言い回しや作品自体は良く出来ていても、誤字脱字や間違いのあるテキストが目立つと、それだけで評価が下がります。

姉姉W催眠の面白かった点・良かった点

良かった点としては、人間の心理、催眠術の事を良く理解している点です。

  • 心から敬愛している兄嫁には、兄が好きだった事を自分が好きに上書きしていく。途中で催眠状態から素の自分に戻った際の反応を見る。
  • 義姉に対しては、高飛車な性格をそのままにして、素の心が折れる様に仕向ける。

どちらのヒロインから攻略しても良いのですが、最後は同じエンディングです。

選択肢でエンディングは変わってしまうのですが、ほぼ一本です。

クリアまで8時間というのはおおよその目安であり、実際は音声を無視しテキストだけを読み進めれば、もっと短時間で最終エンディングまで辿り着けます。

長くもなく、短くもない丁度良いプレイ時間です。

姉姉W催眠の不満だった点・問題点・難しかった点

不満点があるとすれば、クイックロードとクイックセーブが無かった点です。

いちいちセーブとロード画面を呼び出すのは、正直言って面倒です。

選択肢前でクイックロードとクイックセーブが出来れば、簡単に始める事が出来ただろうし、別の選択肢を選んでスタートさせる事が出来ます。

また、スタート画面で最新データから再開とあるのですが、実際は選択後からのスタートです。必要無かった様に感じます。

後は、最終到達が同じエンディングならば、どちらから攻略するかだけで十分です。

ターゲットを一人選んで調教完了後、ヒロインを切り替える必要性もなかったかなと思いました。

姉姉W催眠の全体的な感想

全体的にシナリオもシチュエーションもなかなかで、グラフィックも良かったです。

ジャンルとしては、ノベルゲームに含まれると思います。選択し見て楽しむゲームです。

主人公とヒロイン達の立場が入れ替わる催眠系の作品は多くあるけど、素の自分と催眠状態の自分の心が戦っている心情を描いている作品には、そうお目に掛かれません。

私は、そこを一番本作品で評価します。

シナリオやシステム面ではまだ改良の余地があるものの、やっぱり催眠状態にありながら素の自分の心が残っていて、それはダメだと警告を発しているシーンは一見の価値ありと言えるでしょう。